「学校を休む」ことは「逃げる」こと?「逃げる」ことは悪いこと? 

「逃げる」というとよくないイメージがあるかもしれませんが、逃げた方がいいときやむしろ積極的に逃げなければいけないときがあります。「逃げる」ことは、良い悪いではなく、自分を守るためのひとつの手段です。
「学校を休む」ことを「逃げる」という人がいます。「イヤなことがある度に逃げていては、社会へでたときにやっていけない」などと言う人もいます。これはまちがいで、「イヤなことがあったとき、上手に逃げる(自分を守れる)人が社会にでてもやっていける」のだと思います。そして、自分を守って、自分を大切にできる人が、他人のことも大切にできるのです。
また、最近「学校がしんどかったら行かなくていいよ」ということもよく言われるようになってきました。確かに行かなくていいのですが、子どもには学ぶ権利もあります。「休む」「行かない」ということを選んだ子どもが学べる環境は、まだまだ十分ではありません。フリースクールや塾などもありますが、それなりの費用がかかるので、生活に余裕がないと通えません。家庭の経済状況に関わらず、すべての子どもが学校に行かなくても学べる環境をおとなは早急に作らなければなりません。