子どもの権利条約

⼦どもの権利って
なんだろう?

⼈間が⽣きていくために必要な、⾐⾷住や医療、教育はもちろん、意⾒をいうことや聴いてもらえること、そして保護してくれるおとながいることなど、すべての⼦どもが持っているものが「⼦どもの権利」です。

「⼦どもの権利条約」は
どうやってきめられた?

『⼦どもの権利条約』は、「⼦どもにとって⼀番いいことは何なのか」「みんながしあわせに⽣きていくために、おとなはどうしたらいいか」ということを、世界中の国の⼈が集まって考えた約束です。そして1989年に、この約束をまもることを世界中の国で誓いあいました。⽇本でも、1994年にこの 条約をまもることを決めました。

だれのためにあるの?

“世界中のすべての⼦どものためです。貧困国や戦争中の国の⼦どもだけでなく、⽇本の⼦どものための約束でもあります。障がい者、難⺠など特別な保護が必要な⼦どもの権利も定めています。
⼦どもの定義はその国の法律に従います。⽇本の成⼈は18歳なのでその前⽇までが⼦どもですが、「こども基本法」では、⼦どもを「⼼⾝の発達の過程にある者」と定めています。”

どんな約束が
書かれているの?

権利は英語では「right」(ライト)、つまり「正しいこと」という意味です。「⼈としてあたりまえにみとめられるべきもの」のことです。⼦どもの権利条約には54の条⽂に、⼦どもはおとなとおなじ権利があること、さらに成⻑する⼦どもとして必要な権利があること、そしておとながそれを約束し、守ることについて書かれています。

特に⼤切なものとして、下記の4つの一般原則があります。

差別の禁⽌

すべての⼦どもは、⼦ども⾃⾝や親の⼈種や国籍、性、意⾒、障がい、経済状況などどんな理由でも差別されず、条約の定めるすべての権利が保障されます。

差別の禁⽌

⼦どもの最善の利益
(⼦どもにとって最もよいこと)

⼦どもに関することが決められ、⾏われる時は、「その⼦どもにとって最もよいことは何か」を第⼀に考えます。

⼦どもの最善の利益

⽣命、⽣存及び発達に対する権利

すべての⼦どもの命が守られ、もって⽣まれた能⼒を⼗分に伸ばして成⻑できるよう、医療、教育、⽣活への⽀援などを受けることが保障されます。

⽣命、⽣存及び発達に対する権利

⼦どもの意⾒の尊重
(⼦どもが意味のある参加ができること)

子どもは自分に関係のある事柄について自由に意見を表すことができ、おとなはその意見を子どもの発達に応じて十分に考慮します。

⼦どもの意⾒の尊重

参照:⽇本ユニセフ 「⼦どもの権利条約」https://www.unicef.or.jp/crc/