チャイルドラインは、
子どもの話を聴くとともに、
子どもの話に耳を傾ける大人を増やし、
電話から見える子どもの現状を
広く社会に発信していくことで、
子どもが生きやすい社会の実現をめざしています。
厚生労働省より2022年の自殺者数が発表され、小中高校生は過去最多となりました。
ここ数年おとなの数は減少傾向にありましたが、その間も子どもはわずかに増加傾向にありました。
チャイルドラインでは子どもたちが置かれている状況をデータにまとめ、発信しています。
“小中高生が生きていこうと思える
社会であるために”
私たちが大人ができることは多くあります。
おとなはすぐにどうすれば防げるのか原因を突き止め、具体策を考えようとします。しかしながら、子どもの困りは複合的で一つの要因だけではありません。さまざまな要因が重なり追い詰められていくのです。困りは日常的にあります。まずは子どもとの関わりを思い返してみてください。 普段の子どもの様子を受けとめていてこそ変化が見えます。子どもを受けとめるためには、自分の経験から子どもに対してアドバイスや苦言を言いたくなる、そんな気持ちを抑えて、まず「子どもの気持ちや言いたいことを否定せずに最後まで聴くこと」が大切です。そうすることが子どもの存在を認めているメッセージとなり、その積み重ねがおとなへの信頼になり、自分は生きていていい存在だと実感できるのです。
子どもはおとなより狭い世界で生きています。そんな狭い世界のなかで居場所を失うことは逃げ場を失うことになります。物理的な居場所、精神的な居場所がひとつでもあれば生きることができるのではないでしょうか。そして、子どもから信頼され、子どもの居場所のひとつとなれるおとなが一人でも多くいてほしいし、わたしたちもそうなりたいと思っています。
子どもがつらい気持ちを一人で抱えて悲しい選択をせず、「生きていこう」と思える世の中になるためには、おとなや社会が子どもの気持ちに目を向け、耳を傾けられるようになることが必要です。
子どもの権利条約にもありますが、子どもの命を守るのはおとなの義務です。「おとなに守られている」と子どもが安心して成長していける社会を一緒に作っていきましょう。
あなたのご支援で救われる子どもがいます。
1人でも多くの子どもから電話がつながるように
ご支援が不可欠です。
支援者のみなさまからいただいた
メッセージをご紹介します。